【行政書士が解説】第13回事業再構築補助金:中小企業が知っておくべき活用法(成功事例・失敗事例・審査のポイント)

【行政書士が解説】第13回事業再構築補助金:中小企業が知っておくべき活用法(成功事例・失敗事例・審査のポイント)

はじめに:資金調達でお悩みの中小企業経営者の皆様へ

「新しい事業に挑戦したいけど、資金調達が難しい…」
「設備投資をしたいが、自己資金だけでは足りない…」

もしあなたがそうお考えなら、朗報です!

第13回事業再構築補助金の申請受付が開始されました!

この補助金は、企業の成長分野への進出や、コロナ後の事業回復を強力にサポートします。特に、製造業、建設業、サービス業の経営者の皆様にとって、大きなチャンスとなるでしょう。

この記事では、行政書士の視点から、以下のポイントをわかりやすく解説します。

  • 第13回事業再構築補助金の最新情報
  • 対象となる経費注意点
  • 申請を成功させるための秘訣
  • 成功事例失敗事例
  • 審査で評価されるポイント
  • 採択後の注意点

「補助金申請は難しそう…」と不安に思っている方も、この記事を読めば、準備に必要なステップが明確になり、最短で申請に向けて動き出せるはずです!

第13回事業再構築補助金の概要とポイント

事業再構築補助金とは?

事業再構築補助金は、中小企業が新しい事業にチャレンジするための補助金です。

例えば、こんな企業におすすめです!

  • 市場の縮小に悩んでいる企業(建設業・製造業・小売業など)
  • 新しい設備投資をしたいが、資金調達が難しい企業
  • コロナ後の事業回復を目指したい企業

補助金を活用すれば、事業の成長スピードを飛躍的に向上させることができます!

今回の補助金のポイント

第13回では、企業の成長戦略に合わせた3つの申請枠が用意されています。

  1. 成長分野進出枠(通常類型)
    • 対象:成長市場に新規参入する企業向け
    • 要件:市場規模が今後10年間で10%以上拡大する業種が対象
    • 補助金額:最大6000万円(条件付きで最大7000万円)
  2. 成長分野進出枠(GX進出類型)
    • 対象:脱炭素・GX(グリーントランスフォーメーション)関連事業を展開する企業向け
    • 補助金額:最大1.5億円(中堅企業は最大2億円)
  3. コロナ回復加速化枠(最低賃金類型)
    • 対象:最低賃金上昇の影響を受けた企業向け
    • 特徴:従業員5人以下の企業でも申請可能
    • 補助金額:最大1500万円

補助対象となる経費:何に使える?

事業再構築補助金では、事業拡大や新規事業に必要な経費が幅広く補助対象となります。

  • 建物費:新施設や既存施設の改修費
  • 機械装置・システム構築費:設備投資やソフトウェア導入
  • 広告宣伝・販売促進費:新規事業のPRやマーケティング
  • クラウドサービス利用費:業務効率化のためのクラウドツール
  • 研修費:従業員のスキルアップのための研修費用

注意!補助対象外となる経費

以下の経費は補助対象外となるため、注意が必要です。

  • パソコン・スマホなどの汎用機器
  • 人件費・旅費
  • 不動産・株式の購入費
  • 自動車の購入費

補助対象経費を正しく理解し、無駄のない申請計画を立てましょう!

申請のスケジュールと成功のコツ

申請スケジュール(要確認

  • 公募開始:2025年1月10日(金)
  • 応募締切:2025年3月26日(水)18:00
  • 採択発表:2025年6月下旬 ~ 7月上旬頃(予定)

重要な注意点

  • 申請は電子システム(jGrants)で行います。
  • GビズIDプライムアカウントの取得が必須です。
  • 締切直前はアクセス集中でシステムが遅くなる可能性大!

成功へのカギは、早めの準備と申請です!

行政書士が教える補助金申請の成功ポイント

補助金申請には、多くの企業が共通してミスしやすいポイントがあります。以下のポイントを参考に、成功の可能性を高めましょう。

  • 事業計画書の作成に時間をかける
  • 認定支援機関(行政書士・税理士など)のサポートを活用する
  • 申請要件を満たしているか、事前にチェックする

特に、事業計画書の質が採択の決め手になります。しっかりとした計画を作成し、審査員に「この事業は本当に成功しそうだ」と思わせることが大切です。

補助金申請の成功事例・失敗事例

成功事例

  1. 老舗建設業が「省エネ建材製造」に挑戦!
    • 企業概要:
      • 業種:建設業(創業50年)
      • 所在地:千葉県市川市
      • 従業員数:15名
      • 補助金額:2000万円(成長分野進出枠・通常類型)
    • 背景:市場の縮小により受注が減少。価格競争に巻き込まれやすくなっていた。
    • 活用方法:
      • 新たな製造設備の導入(機械装置費)
      • 工場の改修(建物費)
      • 新商品の広告宣伝(広告宣伝費)
    • 成果:
      • 既存の取引先(建設会社)に新製品を提案し、販売ルートを確保!
      • 補助金を活用した設備投資により、初期投資の負担を軽減!
      • 高付加価値な製品を扱うことで、価格競争から脱却!
  2. 飲食店が「冷凍食品EC」に参入し売上アップ!
    • 企業概要:
      • 業種:飲食業(レストラン経営)
      • 所在地:千葉県船橋市
      • 従業員数:8名
      • 補助金額:1500万円(コロナ回復加速化枠)
    • 背景:コロナ禍で来店客が激減。最低賃金の引き上げや光熱費の高騰が経営を圧迫。
    • 活用方法:
      • 業務用急速冷凍機の導入(機械装置費)
      • ECサイトの構築(システム構築費)
      • パッケージデザインの制作(外注費)
    • 成果:
      • ECサイトを開設し、全国から注文が入るように!
      • 店の売上に依存しない新たな収益の柱を確立!
      • 売上増加により、従業員の給与アップも実現!

失敗事例

  1. 事業計画書の内容が不十分
    • 「やりたいこと」は書いてあるが、実現可能性の説明が不足
    • 市場調査のデータがないため、審査員が納得できない
    • 収支計画が曖昧で、事業の継続性が疑われる
    • 対策:数値データを活用し、事業の根拠を明確にする。競合他社との比較を示し、「なぜ自社が成功できるのか?」を説明。
  2. 補助対象外の経費を含めてしまう
    • パソコン・スマートフォンの購入を計上してしまう
    • 社長の人件費や役員報酬を申請してしまう
    • 車両や土地の購入を補助対象としてしまう
    • 対策:公式ガイドラインをしっかり確認する。補助対象経費のみを計上し、対象外の費用は自己負担で対応する。
  3. GビズIDの取得が間に合わない
    • GビズIDプライムがないと申請できないことを知らなかった
    • 申請締切が迫ってからIDを取得しようとしたが、発行に時間がかかり間に合わなかった
    • 対策:補助金申請前に必ずGビズIDプライムを取得しておく。法人・個人事業主ともに事前登録が必要なことを確認する。
  4. 認定支援機関の確認が取れていない
    • 認定支援機関(行政書士・税理士など)の確認を受けないまま申請してしまう
    • 「支援機関なしで申請できる」と誤解してしまう
    • 対策:認定支援機関と事前に打ち合わせを行う。計画書の作成をサポートしてもらい、ミスを防ぐ。
  5. 申請締切ギリギリになってしまう
    • 申請の準備を後回しにして、締切直前で慌てる
    • 電子申請システム(jGrants)の混雑で提出できなかった
    • 必要書類の不備に気づかず、修正が間に合わなかった
    • 対策:スケジュールを逆算して早めに準備を始める。申請期限の1週間前には提出を完了させる。

審査で評価される5つのポイント

  1. 市場調査と成長性
    • 本当に需要がある事業か?市場が成長している分野なのか?競合との差別化ができているか?
    • 改善策:統計データや公的機関の資料を活用し、成長市場であることを示す。
  2. 事業の実現可能性
    • 事業計画が現実的か?適切な人材・ノウハウがあるか?事業を成功させる体制が整っているか?
    • 改善策:過去の実績を記載し、「この事業をやるだけのノウハウがある」ことを証明。
  3. 収益性・持続可能性
    • 補助金がなくても事業を継続できるか?売上・利益の見込みが現実的か?投資に対するリターンが明確か?
    • 改善策:売上・利益計画を数値で示し、事業の収益性を証明。
  4. 具体的な活用計画
    • 補助金の使い道が明確か?申請する経費が適正か?事業の実施スケジュールが現実的か?
    • 改善策:補助金の使い道をカテゴリごとに明確にする。
  5. 社会的な意義や影響
    • 地域経済に貢献する事業か?雇用創出や賃上げに寄与するか?環境負荷の低減など、社会的なメリットがあるか?
    • 改善策:新規雇用の予定がある場合、具体的な採用計画を記載。

採択後の5つのステップ – 失敗しないアフターフォロー

  1. 交付決定通知を受け取る
    • 補助金は採択=即入金ではない。交付決定後に事業を開始しないと、補助対象外になる場合がある。
  2. 経費の支払いを記録する
    • 補助金は後払い方式のため、一度は自費で支払いが必要。領収書・請求書・振込証明書をしっかり保管。
  3. 実績報告を提出する
    • 事業が完了したら実績報告書を作成し、提出が必要。事業計画通りに進んだか?補助金の使い道が適正か?を審査。
  4. 補助金を受け取る
    • 実績報告が認められると、ようやく補助金が振り込まれる。振込までに数ヶ月かかる場合がある。
  5. 事業継続・報告義務を守る
    • 事業終了後も、事業を継続する義務がある(補助金によっては3~5年)。

まとめ:補助金活用は今がラストチャンス!

第13回事業再構築補助金は、今回が最後の公募となる可能性があります。
「まだ補助金は使えないかな…」と思っていた方も、今こそ申請のチャンスです!

  • 補助金は返済不要の資金調達手段です。
  • 事業成長のスピードを加速させることができます。
  • 申請には時間がかかるため、早めの準備が不可欠です。

行政書士として、皆様の資金調達や補助金申請を全力でサポートいたします。「補助金申請をしたいけど、何から始めればいいかわからない…」という方は、ぜひ一度ご相談ください!

おわりに

いかがでしたでしょうか?
この記事が、補助金申請を検討されている皆様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。